Their Breathing
2023/2025
サイズ可変
シリコーン樹脂、映像
情景/場景の間 出品作品(長田区役所での展示)
展示風景動画(137MB)
Their Breathing
2024
サイズ可変
シリコーン樹脂、映像、テーブル
協力:グランドホテル六甲スカイヴィラ
神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond 出品作品( 六甲山芸術センターでの展示)
展示風景動画(144MB)
Their Breathing
2024
サイズ可変
石膏、蛍光塗料、サウンド、家具
協力:グランドホテル六甲スカイヴィラ
神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond 出品作品( 六甲山芸術センターでの展示)
展示風景動画(92.3MB)
Their Breathing
2024
サイズ可変
石膏、蛍光塗料、広報誌、サウンド、家具、箱
亀山トリエンナーレ2024 出品作品( 旧田中家住宅での展示)
展示風景動画(100MB)
Their Breathing
2023
サイズ可変
シリコーン樹脂
日々、あらゆる人々(や人以外のものたち)による様々な行為や行動が、世界中で同時に、膨大に、私たちの把握を遥かに超えて起こっています。
しかし、それらの行為や行動のほとんどは日常の些細な営みであり、ひとつひとつの行為の詳細はどこにも明確に記録されることはなく、いつのまにか、それが本当に実際に行われたことであったのかすら曖昧になっていってしまいます。
現在、私たちは刻一刻と変化する社会状況の中で日々を生きています。
しかし「パンデミック」や「コロナ禍」といった一括りに表現された言葉からは、私たち一人ひとりが実際にどのような日々の暮らしを営んでいるのかはなかなか見えてきません。
どのような状況下においても私たちは毎日を生活しているし、そのために日々いろいろな行為や行動を行っています。
そしてそれらの行為の大半はとても些細な動作です。
コロナ禍をきっかけとして制作を始めた《Their Breathig(行為の気配)》は、誰かに捨てられたごみの形状を主題にしており、他者の行為の痕跡が残された物品からその形状だけを抽出することで、見えなくなった他者の存在を感じ、それらの行為に宿る気配を探り出そうと試みています。
道端に落ちている見知らぬ他者が残したごみの中に透明なシリコーン樹脂を流し入れ、ごみの形を写し取った立体作品を制作し、それらを再び元の場所に戻し記録するプロジェクトです。
ごみなどの、人の手を離れた物品を採集する時、大抵はそこに元の所有者の姿はありません。
しかしそれらの物品には、いつか誰かが確かにそこに存在し、そして何かしらの動作を行った瞬間があったのだ、という「確かさ」が残されています。
また、無意識に作られたそれらの形には、そのそれぞれに誰にも意図的に真似をすることができない唯一無二の造形が残されており、人が無意識のうちに作り上げている創造性が宿っています。
Triggered by the COVID-19 pandemic, "Their Breathing" is an artistic exploration aimed at sensing the presence of unseen others. By pouring transparent silicone resin into discarded trash left by anonymous passersby and creating sculptures that replicate the shapes of these items, the project seeks to uncover traces of human actions embedded in these objects. The sculptures, created by replicating the shapes of discarded trash, are returned to their original locations, where they are photographed and documented.
Through the act of isolating the shapes of these objects, which bear the marks of someone else's actions, the project attempts to reveal the intangible essence of those actions. Although the original owners of such discarded items are almost always absent, these objects carry a profound sense of certainty—a tangible proof that someone once existed in that space and performed an action.
The shapes, created unconsciously, possess a unique, unrepeatable quality that no one could intentionally replicate. In this way, they hold an innate creativity born from the unintentional actions of human beings.
行為の気配
2023
サイズ可変
銀塩プリント、シリコーン樹脂
COIL Upcycle Art Contest 2023 出品作品
Their Breathing
2023
サイズ可変
シリコーン樹脂、ファウンドオブジェ、銀塩プリント、シングルチャンネル・ビデオ
下町芸術祭2023 COMMONS HACK 出品作品( 旧迎賓館・角野邸での展示)
展示風景動画(41.1MB)
行為の気配
2022
サイズ可変
シリコーン樹脂、アルミ缶プレス、銀塩プリント、モニター
協力:エコ・プラント姫の沢
ATAMI ART GRANT 2022 出品作品( ホテルニューアカオ 客室での展示)
展示風景動画(43.3MB)
行為の気配
2021
サイズ可変
シリコーン樹脂
ART LIVE KOBE 2021 出品作品( ANAクラウンプラザホテル神戸 客室での展示)
行為の気配(緊急事態宣中の歌舞伎町)
2021
サイズ可変
シリコーン樹脂
行為の気配(花見シーズンの大阪城公園)
2021
サイズ可変
シリコーン樹脂
行為の気配(緊急事態宣中のアメ村)
2021
サイズ可変
シリコーン樹脂
行為の気配(渋谷スクランブル交差点)
2022
600×900(mm)
銀塩プリント、NFT
行為の気配(熱海サンビーチ)
2022
600×900(mm)
銀塩プリント、NFT
行為の気配(国会議事堂)
2022
600×900(mm)
銀塩プリント、NFT
行為の気配(吾妻橋)
2022
600×900(mm)
銀塩プリント、NFT
行為の気配(五反田歩道橋)
2022
600×900(mm)
銀塩プリント、NFT
行為の気配(雷門)
2022
600×900(mm)
銀塩プリント、NFT
行為の気配(あしたのジョー立つんだ象)
2022
600×900(mm)
銀塩プリント、NFT
行為の気配(吉原公園)
2022
600×900(mm)
銀塩プリント、NFT
行為の気配(愛の義捐金箱)
2022
900×600(mm)
銀塩プリント、NFT
行為の気配(淀川河川敷)
2022
600×900(mm)
銀塩プリント、NFT
行為の気配(上野恩賜公園)
2022
600×900(mm)
銀塩プリント、NFT
行為の気配(マーメイド広場)
2021
600×900(mm)
銀塩プリント、NFT
行為の気配(ポストのある道路)
2021
900×600(mm)
銀塩プリント、NFT
行為の気配(バーベキュー場跡)
2021
600×900(mm)
銀塩プリント、NFT
行為の気配(三角公園)
2021
600×900(mm)
銀塩プリント、NFT
行為の気配(山道)
2021
600×900(mm)
銀塩プリント、NFT
行為の気配(大阪城公園)
2021
600×900(mm)
銀塩プリント、NFT
行為の気配(明け方のコンビニエンスストア前)
2020
102×95×H59(mm)
シリコーン樹脂
行為の気配(明け方のコンビニエンスストア前)
2020
132×80×H65(mm)
シリコーン樹脂
行為の気配(明け方のコンビニエンスストア前)
2020
112×114×H36(mm)
シリコーン樹脂
行為の気配(山中の不法投棄)
2020
90×83×H15(mm)
シリコーン樹脂
行為の気配(山中の不法投棄)
2020
157×135×H25(mm)
シリコーン樹脂
私たちの生命活動は空気に依存しており、常にその内部で存在していますが、私たちが常にその身に空気を纏っている状態で生きているということを日常生活で意識することはあまりありません。
空気は、同じく私たちの生命活動に必需である水とは違って感触や見た目の変化が乏しくその形状には意識が向きにくいですが、地上に存在するあらゆるものの動きや形の変動と共に、常にその輪郭を変化させ続けています。
今目の前にあるものや今目の前に広がる光景には、今に至るまでの誰かや何かの干渉があり、その積み重なりの結果として今の状態でそこにあります。
今に至るまでのそれぞれの変遷の歴史は、それらと共にその輪郭を変化させ続けてきた空気の形の変遷の歴史でもあります。
デジタルエンジニアリング企業・SOLIZE株式会社とのコラボレーションプロジェクトでの共同制作により、かつてそれらのものが経験した動きによって変化させた空気の輪郭をVR空間に再現しました。
かつてそれらのものと共にあった、いつかの空気の動きを再現することで、今目の前にあるものがひっそりと携え続けているかつての記憶を辿ります。
かつてとやがてにあらざるを
2020
サイズ可変
ジェルメディウムに油彩、瓶
いまここにあるものは、いまここに見えているものですべてか。
人の目に見えているそのままに、はたして世界はあるだろうか。
いまここにあるものが本当にあるのだか、
もうここにないものが本当にないのだか、
確かであったはずだのに、ほのかに疑わしいのはどうしてだろう。
ほんのひととき世界に生じ、そしてしばらくのちにやがて滅する。
そのようなものの集合で、世界の全体はできている。
どれほどに大きなものも微細なものの集積で構成されていて、
どれほどに永くあるものも一瞬一瞬を積み重ねていて、
その時々の、ほんの些細なものについてつぶさに眺め、
ものの隙間や、営みの集積や、見つかりにくいものたちの
ほのかな気配を探ろうと試みる。
世界は私たちにわかりやすく用意されているわけではない。
私たちが「知っている世界」の微細な隙間のそちこちに、
私たちの見知らぬ世界が潜んでいる。
いまここにあるものは、かつてとやがての気配をたずさえていて
私たちの知っているものは、私たちの知らないものでも同時にあるのだ。
かつてとやがてにあらざるを
2020
サイズ可変
ジェルメディウムに油彩、木箱
かつてとやがてにあらざるを
2020
サイズ可変
ジェルメディウムに油彩、巣箱
かつてとやがてにあらざるを
2020
サイズ可変
ジェルメディウムに油彩、蝉の抜け殻
Circles
2020
910×910(mm)
油彩、キャンバス
Oil Painting on canvas
ダビガスの螺旋
Spiral of shells
2019
590×650×H630(mm)
シジミの貝殻、シーグラス、その他
Japanese basket clams, Sea glasses, others
《ダビガス》とは、ある地域の古い言葉で「小さい貝のカス」という意味である。
私たちは遥か太古から「食べる」ことによって命を繋いできた。
ヒトという種の肉体に宿る記憶には、狩猟採集生活を営んでいた頃からまだそれほど多くの変化は生じていない。
私たち現代人もまた、太古から連綿と続く「生命の繋がりとしての人間存在」の連なりの一部である。
すでにこの世界を去った人たちは、如何にしてこの世界と向き合って、そして滅していったのか。
今、私たちが当たり前としていることの多くは、長い人類史、さらにはもっと長大な地球史、宇宙史の中のほんのわずかな瞬間における「当然」に過ぎない。
ダビガスの螺旋
Spiral of shells
2019
370×370×H700(mm)
シジミの貝殻、その他
Japanese basket clams, others
果ててのち、生きるもの
2018
803×1303(mm)
油彩、木パネル
Oil Painting on Wood Panel
たらしめるもの
2018
233×233×600(mm),279×279×450(mm),536×536×300(mm),Size variable
油彩、キャンバス、ステンレス
Oil Painting on Canvas, Stainless
いかなる共棲みであるのかは
Symbiosis
2018
230×150×H130(mm)
木、油彩
Wood, Oil paint
いかなる共棲みであるのかは
Symbiosis
2018
330×310×H115(mm)
木、油彩
Wood, Oil paint
いかなる共棲みであるのかは
Symbiosis
2018
500×280×H125(mm)
木、油彩
Wood, Oil paint
たらしめるもの
2018
333×333(mm)
油彩、キャンバス
Oil Painting on Canvas
たらしめるもの
2018
530×530(mm)
油彩、キャンバス
Oil Painting on Canvas
たらしめるもの
2018
273×273(mm)
油彩、キャンバス
Oil Painting on Canvas
円層
Circles
2017
1167×1167(mm)
油彩、木パネル
Oil Painting on Wood Panel
円層
Circles
2017
1167×1167(mm)
油彩、木パネル
Oil Painting on Wood Panel
円層
Circles
2017
727×727(mm)
油彩、木パネル
Oil Painting on Wood Panel
いかなる共棲みであるのかは
Symbiosis
2017
400×365×H300(mm)
北山杉(台杉)、油彩、ミクストメディア
Kitayama cedar, Oil paint, Mixed media
いかなる共棲みであるのかは
Symbiosis
2016
930×830×H80(mm)×3pieces, Size variable
椹、油彩、ミクストメディア
Sawara cypress, Oil paint, Mixed media
私たちの生きる世界は、ひとりきりでは構成されない。
生きとし生けるすべてが含有される世界に《私》という個は内包されている。
《私》というそれぞれの集合が、世界のそこかしこに点在し、そのすべての総体を私たちは世界と呼ぶのだ。
共生は、願望や義務などといった類いの後天的に生じるものではなく、世界の発生とともに世界に付帯している世界の条件であ り、《私たち=私という個の集合体》にとっての、存在の前提であろう。
私たちは共生している。
望む望まざるにかかわらず、生まれ出でたその刹那から、すでに共生している状態にある。
しかしながら共生は、往々にして私たちの意図を汲む。
いかなる共棲みであるのかは、いかなる意思で共存を目論むかによって、いかほどにでも様相を変えるのだ。
果ててのち、生きるもの
2016
455×652(mm)
油彩、木パネル
Oil Painting on Wood Panel
たらしめるもの
2016
1167×3501(mm)
油彩、木パネル
Oil Painting on Wood Panel
《私》を《私》たらしめている《私そのもの》は、平素は《私=私の肉体》という境界の内部に充満しているような類いのものであるのか。
ひとつの存在はひとつずつの境界を形成し、ひとつひとつの《個=私》としてこの世界の内で在ることができている。
存在が境界を必要としなくなったなら、いったいいかなる様相でこの世界と対峙することになるのであろうか。
いかなる共棲みであるのかは
Symbiosis
2015
510×550×H820(mm)
榁、桜、油彩、ミクストメディア
Juniper, Cherry tree, Oil paint, Mixed media
果ててのち、生きるもの
2012
803×530(mm)
油彩、木パネル
Oil Painting on Wood Panel
たらしめるもの
2011
1454×2908(mm)
油彩、木パネル
Oil Painting on Wood Panel
たらしめるもの
2011
727×2181(mm)
油彩、木パネル
Oil Painting on Wood Panel
四畳半
2010
2685×2685(mm)
油彩、木パネル、畳
Oil Painting on Wood Panel,Tatami
もう幾ばくかは、生きたけど
2009
1167×1167(mm)
油彩、木パネル
Oil Painting on Wood Panel
些細なことについて
2009
530×727(mm)
油彩、木パネル
Oil Painting on Wood Panel